正しいゴミ出しから

下記は、庫内で火災が発生した場合の一連の流れ(案)である。

1. 庫内で火災が発生したことを119番通報(場所、状態)
 ※煙、熱、匂い、対向車や後続車からのクラクションなどで気付く。
2. 作業者がいち早く消火栓を探して横付けする
 ※消火栓の5メートルほど進行方向先に停めることでホースを有効活用できる。
 ※停止板を立てて、後続車に消火作業中であることと徐行を促す。
 ※作業員はできるだけ煙を吸わないように防煙マスクを装着する。
3. T型バールで消火栓の蓋を開ける
 ※消火栓の開口部に落ちないように、消火栓蓋で躓かないように注意。
 ※地方では立式消火栓など様々な消火栓があるため地域の消火栓事情に応じた消火装備を積載しておく。
4. スタンドパイプを立てて65ミリホースのメス側を結合する
5. 塵芥車の舗道側にある送水口に65ミリホースのオス側を結合する
6. T型バールを少しずつ開放し、送水開始する
7. 黒煙が白煙に変われば、庫内のスプリンクラーが有効に作動している
8. 消防隊が到着するまで、または煙が出なくなるまで送水を続ける
9. 排水口から流れ出た水を排水溝に処理する
10. 庫内の水を十分に排水後に車庫へ向かう
 ※帰社途中で、再燃していないかを確認する。

清掃車の天井部分に消火するための開口部(消火・排煙口)があるタイプは、火災が発生した場合は、消火口に消火栓からホースで水を送って、初期消火が可能かもしれない。庫内が燃えて熱くなっている天井へ登ることや天井からの落下、圧縮された燃焼物に水が届かないなど、ゴミが満杯の場合などは活用できないかもしれないが、残火処理時の排煙口として使えるかもしれない。

(出典:YouTube/acfish)

いずれにしても、危険ゴミを出す可能性がある外国人居住者などにも、さまざまなゴミを出す人がいかに危険ゴミを認識して、分別し、具体的にゴミ収集車の火災予防できるか?が大きな課題となっているようだ。

■外国語版家庭ごみの分け方・出し方(埼玉県川口市)
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/gomi_risaikuru/2/1/9634.html

路上でゴミ収集車の火災が起こればどうなるのか? 1台約400万〜500万円の車両の損失ばかりか、場合によっては、清掃工場などの焼却設備が火災によって使えなくなるとどうなるのか? さらなる継続教育が必要に思う。

自治体によってルールや仕組みが異なるが、いずれはゴミとなるものを作って販売するメーカーからゴミとして出す消費者、ゴミ収集会社や作業員、最終処分場の関係者が一丸となって、ゴミ収集過程で発生する火災や爆発、作業員のけが、ゴミ焼却施設の悪影響などを予防していく必要がある。

■正しい資源物とごみの分け方・出し方 - 京都こごみネット
※自治体によって仕組みやルールが異なります。
http://kyoto-kogomi.net/wp-content/uploads/2017/11/gomi_handbook3-1.pdf

■焼却不適物が焼却設備に与える悪影響
https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/66/akueikyou.html

(出典:YouTube/ゴミと再生資源の分け方・出し方~危険ゴミ編~)


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