2017/09/06
オフィスの防災対策を見直せ!
東京都は10年ぶりに感染症予防計画を改定する。5日、「東京都感染症予防医療対策審議会」の今年度第1回会合を開催した。3月の国の感染症予防の基本指針が改正されたのを受け、都でも2008年3月に策定された現行計画を改定する。西アフリカでのエボラ出血熱流行やデング熱の国内感染といった、国際化が背景にある最近の状況に対応する観点から見直す方針が示された。10月前半には答申素案として中間まとめ、2018年1月に答申を行い、今年度内に改定を完了する。
国では3月に基本指針を改正。2014年11月の感染症法の改正や状況変化を踏まえ、新型インフルエンザ流行に備えた医薬品の備蓄や確保などが盛り込まれた。都では新型インフルエンザ以外にもエボラ出血熱やMERS(中東呼吸器症候群)、デング熱、ジカ熱など近年問題となっている感染症を注視。デング熱やジカ熱対策として、蚊の捕獲やウィルスの保有検査といったサーベイランスも実施している。
同審議会の渡邉治雄会長(国際医療福祉大学大学院 医療福祉国際協力学分野 教授)は、「現行計画が策定されて以降、エボラ以外に韓国でのMERS流行、デング熱の国内発生と思ってもいなかったことが起こっている」と述べた。都は新計画で2020年東京オリンピック・パラリンピックも控え、国際化の進展も踏まえ新たな感染症への対策を示す方針。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
オフィスの防災対策を見直せ!の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方