政府の地震調査委員会は25日、月例会合を開き、青森県東方沖を震源とするマグニチュード(M)7.5の地震(最大震度6強)が8日に起きて以降、「地震回数は減少してきているものの、活動は継続している」との評価をまとめた。地震活動域は震源から東へ約100キロの範囲だが、さらに東の日本海溝に近い所では陸海のプレート同士の境界がゆっくり滑る「微動」が多発している。
 平田直委員長(東京大名誉教授)は記者会見で、「もともと地震が続発しやすい領域であり、M7.0~7.5程度の地震は不規則に起きる」と指摘。M7.5地震から1週間で「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の呼び掛けは終わり、直接の影響は小さくなったが、「地震活動が終わったわけではない。(大規模な地震が)いつ起きても不思議ではない状態が続いている」との見方を示した。 
〔写真説明〕記者会見で青森県東方沖の地震活動は継続していると説明する平田直・地震調査委員長(中央)=25日午後、文部科学省

(ニュース提供元:時事通信社)