2020/08/19
中小企業の防災 これだけはやっておこう
2. 初動のアクションリスト
災害に備えて、さまざまな防災活動を行っていても、実際に大きな地震や水害に見舞われると、思ったように行動できないものです。一人一人の従業員が、被災直後でも的確に行動できるよう、初動のアクションリストを作成しておき、職場で共有するとともに、防災訓練を通して実践力を高めておきましょう。
(1)同僚や来客の安全確認
地震の場合であれば、大きな揺れがおさまった後、周囲の同僚や来客の安全を確認します。応接室・会議室の他、書庫・倉庫、そしてトイレなどにケガをした人がいないかチェックします。
(2)火災の初期消火は極めて重要
初期消火は、発生から2分が勝負です。大きな地震の際、消防隊は平常時のように火災現場に来ることができません。その場にいる従業員で手分けをして初期消火を行うことが必須です。
職場に置かれている消火器は、その種類にもよりますが、想像しているより薬剤の出る時間は短いものです。与えられた時間で効果的に消火できるよう、日ごろから訓練しておくことが必要です。
中小企業の防災 これだけはやっておこうの他の記事
- 第26回【最終回】:まとめ 防災活動の必須ポイント
- 第25回:防災活動の次に考えること その7
- 第24回:防災活動の次に考えること その6
- 第23回:防災活動の次に考えること その5
- 第22回:防災活動の次に考えること その4
おすすめ記事
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方