2017/10/18
防災・危機管理ニュース

カスペルスキーは16日、国際刑事警察機構(インターポール)と2014年9月に締結した脅威インテリジェンスの共有を主とした協定を更新したと発表した。期限は無期限。サイバー犯罪への対抗へ両者で連携し情報を共有する。
カスペルスキーとインターポールとの連携では、2015年にインターポールのシンガポール総局が中心となった捜査をカスペルスキーが支援し、77万台以上の感染されたコンピューターで構成された犯罪ボットネット「Simda」を閉鎖させた。今年4月にはインターポールが主導したASEAN(東南アジア諸国連合)地域のサイバー犯罪捜査活動にカスペルスキーが参加し、約9000台のボットネット指令サーバーと政府の公式サイトを含む数百件の感染サイトを特定。7月にはカスペルスキーが「Bitscout(ビットスカウト)」というオープンソースのデジタルフォレンジックツールを開発。サイバー攻撃の痕跡を遠隔から確認できるようにした。
カスペルスキーとインターポールでは人員の派遣やハード・ソフトを提供するパートナーシップ契約が今月期限を迎えるが、こちらも3年間延長する方向という。
■ニュースリリースはこちら
http://www.kaspersky.co.jp/about/news/business/2017/bus16102017
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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