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最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。

熱中症リスクが高い夏の避難生活

 

さいたま赤十字病院
高度救命救急センター
席 望 医師 

Q.震度7を記録した熊本で、今後も猛暑が予想されています

地震直後の現地では、医療資源が非常に限られています。救急の要請に応じられるほど救急車に余裕がなく、到着できても近くの病院に搬送できないケースも発生します。だからこそ、熱中症を避けることが非常に重要です。

被災地ではトイレに行く頻度を抑えるために、水などの摂取を控える“飲み控え”が広がります。しかしこれは、熱中症の発症に加え、重篤化するリスクも高めています。それなのに、現地では停電や揺れによる建物や設備の破損でクーラーが使えない。

さらに夏の避難生活は暑さと飲み控え、心労による疲労の蓄積などで熱中症を発症しやすい環境になっています。現在、救急医学会と災害医学学会、生気象学会の3学会で、災害時の社会福祉施設などにおける熱中症対策のガイドラインを作成中です。

Q.現地での具体的な熱中症回避策は
飲み控えをせず、積極的に水分を摂取してください。ただし、脱水症用の経口補水液は塩分濃度が高く、大量に飲むと高ナトリウム血症や高血糖などの原因になるので、500mlのペットボトルなら基本的には1日2本までに制限してください。お茶には利尿作用のあるカフェインを含むので、可能ならカフェインの少ないものを選ぶ。外出して周囲に涼しい場所がなければ、すぐに日陰に入る。エアコンが使えなければ、自宅の周囲に打ち水をする。古典的な方法でもいいので、さまざまな方法を活用してください。