前回まで、現地のT氏の対応を中心に見てきましたが、今回は本社及び中東地域の統括機能の中東事務所の対応をBCPの観点も入れて見ていきたいと思います。
Ⅰ.事象の整理
1.本社危機管理対応
8月2日
イラク軍が侵攻した2日の朝11時に、本社の海外事務所の窓口担当から指示。
①外に出ないこと。道で車から引きずり出されているケースがあり危険。
②情報入手のためにラジオで日本語放送を聞くこと。
③カフジ行きもやめた方が良い。
これらは、現地で入手不能となったCNNやロイターなどの情報をもとに指示を送ってきたもので、その後に入った日本大使館からの指示も①②は同様の内容。
2.本社緊急対策体制
本社での対応は、本社の海外事業所の窓口の責任者とT氏のクウェート事務所の上司の所長で対応。マスコミから、なぜ緊急対策本部を設置しないのか?と質問をうけたが、形式を重視したような「緊急対策本部」はあえて置かず、その理由として「一般的な災害と違って、こういう事件は余り組織立って大げさにやらない方が良い。組織内の縦横の連絡網さえしっかりさせ、中東経験者の知見も含め、絞られた意思決定者が確実に意思決定をして進めていく方が良い」と説明している。
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方