2018/01/31
防災・危機管理ニュース

香川県は、1月10日に香川県さぬき市の 肉用鶏農場 で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、発生農場から半径10km以内に移動や搬出を規制していた区域を順次解除する。
29日発生農場の周辺にある農場に対する清浄性確認検査がすべて陰性となったことを受けて、発生農場の半径3~10kmまでの区域において設定していた「搬出制限区域」を、発生から21日以上を30日午前0時に解除した。さらに発生農場から半径3km以内の「移動制限区域」についても、今後新たな発生が認められなければ、2月5日午前0時にも解除する見込み。
2017年11月以降、国内の高病原性鳥インフルエンザの発生状況は、飼育された家きんでは今回の香川県さぬき市の1事例だが、野鳥では2017年11月から島根県松江市で7事例、今年1月5日に東京都大田区の1事例で起きるなど、各地で発生件数が増えている。
環境省は17日から野鳥インフルエンザに対する対応レベルを、3段階で最高の「レベル3」に引き上げ、発生地から半径10km以内を監視重点区域に指定して、監視を強化している。
■香川県のニュースリリースはこちら
http://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir6/dir6_4/dir6_4_5/w7g7ed180129203736.shtml
■環境省のニュースリリースはこちら
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/180117level3.pdf
(了)
リスク対策.com :峰田 慎二
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
-
三協立山が挑む 競争力を固守するためのBCP
2024年元日に発生した能登半島地震で被災した三協立山株式会社。同社は富山県内に多数の生産拠点を集中させる一方、販売網は全国に広がっており、製品の供給遅れは取引先との信頼関係に影響しかねない構造にあった。震災の経験を通じて、同社では、復旧のスピードと、技術者の必要性を認識。現在、被災時の目標復旧時間の目安を1カ月と設定するとともに、取引先が被災しても、即座に必要な技術者を派遣できる体制づくりを進めている。
2025/08/11
-
アイシン軽金属が能登半島地震で得た教訓と、グループ全体への実装プロセス
2024年1月1日に発生した能登半島地震で、震度5強の揺れに見舞われた自動車用アルミ部品メーカー・アイシン軽金属(富山県射水市)。同社は、大手自動車部品メーカーである「アイシングループ」の一員として、これまでグループ全体で培ってきた震災経験と教訓を災害対策に生かし、防災・事業継続の両面で体制強化を進めてきた。能登半島地震の被災を経て、現在、同社はどのような新たな取り組みを展開しているのか――。
2025/08/11
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方