前回、デジタルサービスに関する住民ニーズとして、緊急時に自分や家族に必要な情報提供に高いニーズがあることをご紹介しましたが、リアルタイムな情報提供にも高いニーズがありました。ニーズの高かった項目には「自分や家族に必要な情報」あるいは「自分の年齢や家族構成に合った情報」というキーワードが入っています。一人一人、あるいは家族の状況に合わせた情報やサービスの提供という観点から、本稿ではこれらのサービスを総称してパーソナライズサービスと呼ぶことにします。

アンケート調査*1では、自分の暮らしの状況に応じたサービス(パーソナライズサービス)があるとよいかについて聞いたところ、「とても良い(26.4%)」「良い(49.0%)」との回答が合わせて75.4%となり、パーソナライズサービスへのニーズが非常に高いことが分かりました(図1)。

画像を拡大 図1. パーソナライズサービスへのニーズ