企業、大学などの単位で新型コロナウイルスワクチンの接種を行う「職域接種」の申請が加速している。政府によると14日午後5時時点で新たに415会場の申請を受け付け、8日の申請開始からは計2236会場、対象とする人数は1072万人分にのぼった。

職域接種については、全日本空輸が13日から先陣を切って国際線の運航に関わるパイロットと客室乗務員を対象に接種を開始したほか、大手各社が相次いで実施を表明している。

中小企業でも、有馬温泉観光協会(神戸市)が6月10日、同温泉のホテル・旅館、物産店、飲食店などの従業員、芸妓(げいこ)ら約2000人を対象に、実施を決めたと発表。このほか、経済団体や業界団体が会員企業らをとりまとめ接種の準備を進める事例も報じられている。