2018/04/09
防災・危機管理ニュース

気象庁は9日、同日午前1時32分ごろに起こった島根県西部の地震について発表した。震源や規模の推定を行わず、観測した揺れの強さから直接震度を予想するPLUM法を導入した初の緊急地震速報の警報が、地震検知から5.9秒後の同日午前1時32分40.2秒に発表された。同庁によると大きな問題は生じなかったという。
緊急地震速報の警報は、最大震度が5弱以上と予想された場合、震度4以上が予想されるエリアで流れる。これまでの手法では震源や規模の推定が必要だった。3月22日に導入されたPLUM法では、震度を予想する地点の近くにある地震計で観測された揺れから、直接震度を予想する。距離は予想地点から半径30km以内とし、従来法と比較して大きい方の予測震度を発表する。今回の地震では島根県大田市で震度5強、出雲市、雲南市、川本町、美郷町で5弱を観測した。従来法での最後の緊急地震速報となった3月1日の沖縄県西表島での地震では警報発表は地震検知から7.4秒後だった。
■ニュースリリースはこちら
http://www.jma.go.jp/jma/press/1804/09b/201804090340.html
■関連記事「気象庁、22日に緊急地震速報改善」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/5211
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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