写真を拡大 「InteRSePT」イメージ図

三菱重工業、NTT、NTTデータ、NTTコミュニケーションズは4月25日、三菱重工とNTTが共同開発を進めてきた重要なインフラなどの制御システム向けサイバーセキュリティ技術「InteRSePT」を製品化し、5月より販売開始すると発表した。未知のサイバー攻撃に対するリアルタイムの異常検知・対処ができ、安心・安全にシステム運用が可能になる。火力発電設備や化学プラントなどシステムを停止することなく継続して稼働できることが重視される民需分野を積極開拓していく。

「リアルタイム検知・対処装置」と「セキュリティ統合管理装置」で構成される。ネットワークに流れるセンサー情報などのデータを統合的に監視し、従来の技術では対応が困難だった制御指令を悪用したサイバー攻撃を検知する。対象機器の運転状態ごとに、リアルタイムに適用するセキュリティルールを変更することで異常を早期に発見し、システムを停止することなく未知のサイバー攻撃にも迅速に対応できる。また、ネットワークの細部まで確認することができ、多様な産業設備・機器に対する適合性に優れている。

リアルタイム検知・対処装置には汎用ハードウェアを採用し、あわせてネットワークスイッチと一体化することで低コスト・省スペース化し、システム導入を容易にした。さらにセキュリティ統合管理装置の処理を並列化することで、ふるまい検知処理を高速化できるようになった。

三菱重工は販売、制御システムに応じたデータ分析・運転状態推定、異常検知手法、対処・復旧手法の開発、最適化設計、NTTはNTT研究所が保有するセキュリティ統合管理・制御技術、リアルタイム検知・対処技術の提供、NTTデータは「InteRSePT」をベースとしたセキュリティ対策ソリューションの市場展開支援、NTTコミュニケーションズはNTT研究所のコア技術を市場に適用するために必要なデータ集積や異常検知に関する技術開発、セキュリティ対策ソリューションの商用化を担当する。

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https://www.mhi.com/jp/news/story/18042501.html

(了)

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リスク対策.com:横田 和子