2024/05/08
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/4/19発生の、新潟・廃棄物処理施設で破砕機の火災
出火時は不燃廃棄物の破砕処理作業中で、不燃廃棄物に混入したリチウムイオン電池が破砕されるなどして発火した可能性
2024/4/19発生の、神奈川・診療所で次亜塩素酸ナトリウムの誤投入で塩素ガスが発生
医療機器の洗浄に使用する過酢酸をタンクに補充しようとした際に、誤って次亜塩素酸ナトリウムを投入した可能性。投入作業をしていた看護師1名が喉の痛みで軽症
2024/4/20発生の、群馬・食肉加工工場で清掃作業中に一酸化炭素中毒
工場倉庫の通路で床の油汚れを落とす作業中の事故。作業では、灯油が燃料の機械で水を温め、ガソリンが燃料の高圧洗浄機に入れて噴射して使用していたが、換気不足などにより機械や高圧洗浄機の排気ガスで一酸化炭素中毒が起きた可能性。工場から委託を受けた清掃会社の作業員5名が軽症
2024/4/20発生の、北海道・科学館の実験ショーでニトロセルロースの燃焼でアクリル製の筒が破裂
アクリル製の筒にティシュペーパを詰め、筒の中に空気を入れて圧力を高めることで温度を上昇させ、筒の中のティシュペーパを発火させる実験を行っていたが、うまく発火しなかったため、ティシュペーパの代わりにフラッシュコットン(ニトロセルロース、硝化綿)を使用。詰める量が多すぎたため過度に発火し、筒が破裂した可能性。筒の破片が小学生3名を含む観覧客4名にあたり、打撲や切創などで軽傷
2024/4/22発生の、愛媛・動物病院で酸素ボンベを使用中に爆発、火災
酸素ボンベを使用していた際に、何かの原因で爆発が起きた可能性。ボンベを使用していた院長がやけどで負傷
2024/4/25発生の、静岡・医薬品工場で薬品類などのガスを吸って体調不良
廃棄されていたポリタンクを誤って開け、シアン化合物やアルカリ性のガスなどを吸った可能性。従業員1名が軽症
2024/4/27発生の、カンボジア・軍施設で高気温による弾薬の爆発
弾薬が古く、欠陥品であった可能性。また、事故前の数週間の熱波による高気温が爆発に関係した可能性。兵士ら軍関係者20名が死亡し、数名が負傷。近隣の民家で少なくとも子供1名が負傷
2024/4/30発生の、新潟・金属スクラップ置場で火災
現場には鉄鋼を切断した際に出た切粉が野積されており、縦約10m、横約20m、高さ約5mの山と、縦約10m、横約10m、高さ約5mの山があったが、いずれからも発煙していた
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
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