2024/06/18
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/5/29発生の、大分・農業研究施設の地中の配管から灯油が漏洩
農業用ハウス加温用の機器の地中配管の継目が腐食して、燃料の灯油約940Lが漏洩した可能性。施設外への流出はなく、県が油の吸着マットを設置し、漏洩箇所周辺の灯油を含む土壌の撤去を行った
2024/5/30発生の、静岡・養豚場の豚舎で火災
豚舎の屋根には温度管理のために電気ヒータが設置されており、ヒータ周辺が激しく焼けていることから、漏電により出火した可能性。飼育されていた豚約200頭が死んだ
2024/6/3発生の、岐阜・アルミニウム加工工場で火災
集塵機の修理のため溶接作業をしており,溶接の火花で周辺の塵などに着火した可能性。従業員1名が煙を吸って病院に搬送されたが軽症
2024/6/4発生の、愛媛・太陽光発電施設で太陽光パネルの修理中に火災
不具合の出たパネルの部品交換をしていた際に,何かの原因で出火した可能性。太陽光パネル1枚と周辺の草など約50平方mが焼けた
2024/6/6発生の、静岡・油圧機器工場で薬品の誤混合により塩素ガスが発生
次亜塩素酸ナトリウムとアルカリ性物質を約20Lを誤って混合したことで塩素ガスが発生した可能性。従業員1名が頭痛などで体調不良となり、病院に搬送された
2024/6/6発生の、大阪・造船所で船舶の溶接作業中に爆発
船内では修理のための溶接作業と清掃が行われており、溶接作業の近くで揮発性の高い可燃性成分を含むスプレーを使用し、溶接の火花で着火した可能性。事故当時、火気作業を行う際の監督責任者が不在であった。作業員7名が負傷して病院に搬送された
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
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