2024/06/25
ニュープロダクツ

電子部品の輸入・販売と技術サポートを行うアルテックスは、米国で開発された産業用聴覚保護ヘッドセット「CLEAR360PRO」を日本市場向けに展開する。重工業分野などの厳しい騒音環境下でも作業者の安全と快適さを確保するため、周囲の音をクリアに捉えられるように開発されたもの。日本の多様な産業現場での使用を提案する。現在、同製品のサンプル貸し出しを行っている。
「CLEAR360PRO」は、米国の医師、音響エンジニア、安全専門家から成る専門チームが、騒音環境下で労働者が直面する「状況認識の欠如による安全性の低下」、「騒音環境下でのコミュニケーションの困難さ」、「高騒音からの聴覚保護の難しさ」という3つの主要課題の解決を目指して開発。「360度の状況認識能力」、「クリアで正確なコミュニケーション」、「高騒音環境でも効果的な聴覚保護」を兼ね備える。
同製品は、産業用に特化するため「ワイヤード(有線)仕様」を採用しており、電波干渉の影響を受けにくく、音声の途切れや遅延が少ない。騒音が激しい環境でも安定した音質を提供する。また、Bluetooth5.0や「5つのリスニングモード」など、保護オプションの選択をサポートする技術を備える。
Bluetooth接続では、2方向無線通信(トランシーバー)や携帯電話などを介した外部とのコミュニケーションが可能なほか、音楽とのペアリング時にもクリアな音声を再生する。
「5つのリスニングモード」は、オーディオをリアルタイムでリマスタリングする特許取得済みの音質改善アルゴリズム“Bongiovi DPS”を搭載。状況に合わせて「ヴォイスモード」「スーパーヒアリングモード」「ナチュラルモード」「コンフォートモード」「ミュートモード」を切り替えることで、あらゆる条件下で快適に使用できる。さらに、「聴覚状況認識機能」により、音が聞こえてくる方向を明確かつ正確に特定できるようになっている。
そのほか、同製品は、屋外の過酷な環境にも耐えうる防塵・防水性(IP64)と耐久性を備える。ケーブル部分には耐久性の高いケブラー繊維強化ケーブルを採用しているため、引っ掛けや摩耗に強く、断線のリスクを大幅に低減する。バッテリー駆動時間は16時間で、丸1日の作業にも対応。本体重量は71グラムで、長時間装着しても疲れにくい軽さとなっている。安全性については、専門家による製品テストと認定を受けており、24dB NRR(ノイズ低減定格)と、IPILインパルス定格のANSI/ASA規格を取得している。製品カラーはグレーと黄色の2色を展開する。
同製品の使用事例としては、製造業の工場内、空港・鉄道・船舶での作業・工事、建設現場、林業・農作業時、ドローン・マルチコプター操作時、コンサート会場、ジョギングなどのスポーツ中、アウトドアハンティング、射撃、歯科医療など、さまざまな高騒音下での活用を見込む。
同製品は現在、法人向けでの販売となっており、価格は個数や為替の変動によって異なってくる。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方