2025/01/27
防災・危機管理ニュース
【ロンドン時事】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部で、反政府勢力の一つ「3月23日運動(M23)」が政府軍に対する攻勢を強め、報道によれば、27日までに東部の主要都市ゴマに入った。周辺では激しい戦闘が起き、多数の住民が避難を余儀なくされるなど混乱が拡大している。
ロイター通信などによると、武装したM23の戦闘員らが27日にゴマ市内を歩く様子が撮影された。M23はこれより先に「ゴマ制圧」を宣言したが、詳しい状況は不明。ゴマの空港は利用できなくなり、市内では家財道具を持って徒歩で避難しようとする人々の姿が多く見られた。
戦闘により国連などの平和維持部隊の13人が死亡しており、グテレス国連事務総長は戦闘の即時停止を求めた。M23は隣国ルワンダ政府の支援を受けているとされ、コンゴ政府はルワンダ軍の部隊が国境を越えて侵攻していると指摘。コンゴのカイクワンバ外相は「もはや宣戦布告だ」と強く非難しており、両国の対立激化と衝突の拡大に懸念が高まっている。
〔写真説明〕27日、コンゴ(旧ザイール)東部ゴマから避難し、ルワンダ西部ギセニに入った人々(ロイター時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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