2025/02/09
現地発
もしも、長期停電だったら・・・
一方、ガスについては、プロパンガス使用のためガス供給に影響はなかったが、最も懸念したのが電力だ。今回停電は起きなかったものの、作業のほとんどを電気に頼っている。これまで瞬停に備えてコンピューター類にはUPS(無停電電源装置)を設置していたが、長期化には耐えられない。「10日以上止まる事態になれば、経営への大きな影響はさけられないと思います」と八島氏は危機感をにじませる。
水については、それほど多くの水を使わないため大きな影響はないが、八潮市内に自宅を持つ社員は今も少量のシャワー生活で節水生活を続ける。社員の疲弊についての心配もあるが「今も見つかっていない(転落した)運転手のことを考えれば仕方ない」と八島氏は語る。
防災・BCPの重要性と、協力会社への感謝
今回の事故を通じ、同社が改めて痛感したのは防災やBCPの重要性だ。これまでも飲料水は多めに備蓄していたが、下水が使えなくなる事態なども想定し、水道や下水が使用不可になった場合の対策を含め、今後さらに備えを強化していく方針だ。
「うちはまだそれほど大きな被害はありませんが、現場周辺の会社さんはまったく仕事ができない状況になっています」(八島氏)。今後は、万が一、大きな災害や事故で工場が長期間使えなくなった場合の対策も考えていきたいとする。「うちの場合は賃貸物件なので、最悪のケースでは設備ごと移転すれば事業を継続することは可能です。こうしたことも改めて考えてみる必要あるかもしれません」(同)。
協力会社への感謝も忘れない。「協力会社の皆様から、『遅れても問題ない、頑張って』と励ましをいただき、本当に支えられていると感じました。これからも協力会社とお互いが成長・発展できる関係性を持ち続けたいと思います」と八島氏は話している。
現地発の他の記事
- 阪神・淡路大震災30年「いま」に寄り添う <西宮市>
- 陥没事故で感じた防災・BCPの重要性
- 埼玉・八潮 道路陥没影響は固定電話の不通から
おすすめ記事
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方