連載・コラム
-
-
-
-
-
-
第8回【豊島区】防災は全区総出で平時から取り組むべきこと(上)
豊島区は、人口28万9240人(2018年10月1日現在)、大きく4つに分けると、「池袋」、「大塚・巣鴨・駒込」、「長崎・千早」、「雑司ヶ谷・目白」エリアがあります。「池袋」では、一日の乗降者数は250万人を超えるとのこと。「大塚・巣鴨・駒込」には、毎年行われる「東京大塚阿波踊り」や「すがも中山道菊まつり」などイベントが開催されたり、園芸の地として賑わいを見せていた駒込など、花に彩られた街並みが続きます。「長崎・千早」は、豊島区の西側に位置し、絵や彫刻を勉強する学生向けのアトリエ住宅「アトリエ村」や日本のマンガの歴史をつくった手塚治虫や石ノ森章太、赤塚不二夫、藤子不二雄が住んだトキワ荘が所在していた芸術や文化を発信する町です。「雑司ヶ谷・目白」は、大学や庭園が広がり、緑が多い街並みとなっています。2015年には、新庁舎が移転、また分譲マンションの大量供給が、いわゆる都心回帰を促し、豊島区の人口は増加傾向になっています。
2018/11/27
-
-
-
-
-
-
私が愛するアメリカ詩人R・フロスト~自然と人生~
私はアメリカに取材旅行や現場視察などで出かける際に、必ずと言っていいほど1冊の英語詩集を旅行カバンに入れた。現代アメリカを代表する詩人の一人ロバート・フロスト(1874~1963)の詩集である。何度も携帯したのでハードカバーの詩集はボロボロである。私はフロストの詩に学生時代に巡り合って以降、彼の作品を半世紀もの間愛読している。とりわけフロストが長年住みつき詩の舞台として描いた自然豊かなアメリカ北東部のニューイングランド地方を訪れる時には全集を持参して機内、ホテル、取材の合間に思いつくままページを開いては黙読した(私はフロストとともにエドガー・アラン・ポーの詩集も愛読した)。
2018/11/19
-
-
トイレの数より大事なこと。スフィア基準の基本、ご存知ですか?
本日は、「スフィア基準のきほんのき」についてお伝えします。タイムリーなことに、本稿を書いています2018年11月6日にスフィア2018版が出版されました!これについては、今や防災界で名前を知らない人はいないといえるほどではないかと思いますが、みなさんはご存知ですか?
2018/11/09
-
-
-
米国メディア、トランプ大統領に対抗、一斉に立ち上がる
「新聞なき政府か、政府なき新聞か。いずれかを選べと迫られたら、ためらわず後者を選ぶ」。米国の<建国の父>で第3代大統領、報道の自由や人権を定めた憲法修正条項(権利章典)の生みの親トーマス・ジェファーソンのよく知られた言葉である。「言論と報道の自由」は権利章典の第1条が掲げる米国文明の魂である。原点である(ジェファーソンには別の側面があることを歴史は伝える。彼は奴隷の女性との間の隠し子スキャンダルを追及する新聞がよほど憎らしかったのか、その後新聞批判を強めた)。彼は奴隷制に反対しながら、大農場で多くの黒人奴隷を使役していた。黒白矛盾した面のある自由主義者ジェファーソンだった。これは200年も前の話である。
2018/11/05
-
-
-
火災は科学で防御する
これまで排煙方法における場所やタイミングなどについて、世界各国の消防局で賛否両論があった。大学の火災研究施設などもエビデンスベースで参加し、さまざまな議論がなされてきた。 このたび、オランダの消防科学研究所が発表した「The Renewed View on Firefighting (火災防御の再検証) 2018」によると、①屋根に垂直排煙のための開口部を作る、②窓やドア等を利用して、水平排煙のために閉じている開口部を破壊して作る、③人工的に排煙を促し、火災建物の屋内を通気すること―によって、火点への酸素の流入が促され、確実に火災が拡大することが実証されたという。
2018/10/31
-
-
-