訓練での被災想定を説明する防災士の八重澤晴信氏

国連と民間の企業や団体が連携して、より健全な社会を目指す「国連グローバル・コンパクト」の日本組織である「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」(GCNJ)が、大震災を想定して企業などが災害対策本部を設置する図上訓練の体験会を実施した。全国各地から企業の危機管理担当者ら67人が参加。本番さながらの真剣な様子で臨んでいた。

主催したのはGCNJのうち、災害時に備え、防災や事業継続に関する企業間の情報交換や学習を行っている「防災・減災(DRR)分科会」。講師は長年にわたって医療機器製造会社で危機管理を担った防災士の八重澤晴信氏(57)が務めた。首都圏でマグニチュード7.2、震度6強の地震が発生したと想定。受講者は各6、7人ほどずつ10班に分かれ、15分の限られた時間内で、班ごとに災害対策本部の設置を積極的に体験した。