避難訓練で講話、みんなで考え備えよう
オリジナルでポケットトイレも作ってもらいました

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2018/11/01
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
地域の避難訓練、無事に終了しました!今回、シナリオのない避難所開設ということで、何もかもを発災時と想定して行うということでした。が、地域の防災会議や防災部の皆さんが一生懸命、何度も打ち合わせを重ね、前日からの準備もあったので、発災時想定される、不意打ち感はなかったかもしれません。
訓練には初めて参加される方がたくさんおり、基本の部分をお伝えしました。ですが、自分も初めて知る事が結構多かったです。
校庭に並んでいただき名簿に名前を書いてもらい、避難所となる体育館の安全を確認。安全宣言がなされたら体育館に移動し、ブルーシートを敷き、一人分ずつのスペースをガムテープを使って区切る。ここまでが避難所開設訓練です。
私も一住民として参加していたのですが、驚くほどスムーズで、30分も時間が巻いてしまったほど。混乱する事を踏まえての訓練を想像していたのですが、難しいものです。
きっと実際の発災時はこんなものではないという事を、参加したみなさんに伝わるようにこの後で講話をさせてもらったかんね。内容は下記の通りです。
●避難所とはどういうところなのか。
・何かあると思って来ても、何もないところなんだ!
水とクラッカーが備蓄されているけど、全員に行き渡るとは限らない。
・とにかく居心地が悪い
冬は寒い、夏は暑い、床は硬い。
自分のスペースは限られている。
毛布も全ての人に行き渡らない。
トイレ問題もある
避難所へはトイレットペーパーを持参すること!
●どういう人が来るのか
・自宅にいられなくなった人(家屋倒壊や火災)
・場合によっては帰宅困難者(大災害時に原則72時間帰宅制限がかかる。基本は一時滞在施設で受け入れ)
・同じく外国人観光客
・地域には4つの避難所があるけれど、入れるのは住人の4分の1の人数。
●避難所生活のあり方
・運営側もみんな被災者、避難者だけれども運営を共にしていく!運命共同体。
●自宅避難の準備の方法
・家具転倒防止
・ガラス飛散防止を徹底する
・備蓄をする(ライフラインが止まってしまっても暮らせるようグッズや食料を家族分備蓄)
●トイレ問題
・4つの避難所のうちマンホールトイレがあるのは2つだけ!
・水が使えない場合、手作りのダンボールトイレを使う。
それをどこで使うのかは話の中にはなく、質問も来なかったので、本当にトイレが使えなくなくなった場合の想像は、私もできていないのだなと、今になって思います。課題です!
今、私のお世話になってる人たちが、世界最小のポケットトイレを一生懸命広めています。「防災士をしている赤プルに」と、コンビのキャラクターを使って、ポケットトイレを作ってくれたので、うれしくて人に配っていました!
そんな中で、防災に精通している先輩たちに同じようにお渡しすると、
これどうやって使うの?
何回使えるの?
いくらで売ってるの?
などと質問が、たくさん飛んでくるのです。
やはり中身を知っておかないといざという時使えないというのでは意味がないので、試すことや調べることは大事だなぁと思いました!
訓練では非常持ち出し袋の中身を、参加者の方よりお借りしてチェックしました。持っているだけで安心してしまいがちな非常持出袋ですが、中身何が入ってるか知っていますか?!入ってるものの使い方知っていますか?!
この訓練で、私もまた改めて自分の非常持ち出し袋を確認することになり、いろんな発見がありました。
水が足りない。
食料入ってない。
トイレットペーパー入ってない(私の地域は徹底する事になりました)。
非常持出袋を持ち出すことをあまり想定していなかったので、こんな事態になっていたのです。ただ、非常持ち出し袋を持ち出す時は限られています!「家にいられない時」なのです。
やっぱり住んでいる家のリスクを調べておくことは大事です。自治体が出しているハザードマップや、目黒区では防災行動マニュアルという冊子を出しています!ネットでは実際の地図に被害想定を重ねるハザードマップも便利です。
そしてその避難袋、家にいない時はもちろん持ち出せません!
なので、普段から意識してバッグの中に「生き延びるために必要なもの」を入れておくことが重要です。
今回、地域の皆さんと触れ合い、参加してくださった方から質問をもらうことでも、本当に勉強になったし、地域の人たちと考えていく事の重要性を強く感じました。
次はマンション防災にも関われるようになるといいなぁと思います。同じ日に東小金井での防災イベントでマイタイムラインの話もしました。
こちらのことはまた機会があれば書かせてもらいたいと思います!
(了)
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」の他の記事
おすすめ記事
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方