【シリコンバレー時事】米グーグルは8日、主力の検索サービスで人工知能(AI)が複雑な質問を判断して回答を生成する「AIモード」の日本語版の提供を日本時間9日から開始すると発表した。英語以外に対応するのは初めてで、インドネシア語や韓国語などでも順次利用できるようにする。
 AIモードは5月に、英語版の提供が全米で開始された。グーグルが開発するAI「ジェミニ」を活用し、入力された質問を解釈して複雑な質問でも意図に沿った回答を生成する。ウェブブラウザー(閲覧ソフト)版では、検索結果画面の「AIモードタブ」などから無料で利用できる。
 検索サービスを巡っては、近年、米オープンAIの対話型生成AI「チャットGPT」で情報を収集する人が増えたり、米パープレキシティなどAI検索サービスの新興企業が台頭したりと競争が厳しくなっている。グーグルも主力事業でのAI対応を加速する狙いがある。 
〔写真説明〕米グーグルのロゴマーク(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)