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安心、それが最大の敵だ
敗戦国日本を襲った大地震・福井地震から70年~震度7(激震)が加わった日~
東京都千代田区平河町という都心にすっくと立つ日本都市センター会館。その8階に防災専門図書館がある。「防災・災害に関する唯一の専門図書館」をかかげる同図書館は、1956年に開設、蔵書約16万冊を誇る。災害関連の貴重な古文書も少なくない。(公社)全国市有物件災害共済会が運営し、年間約1700人の来館がある。
2018/10/15
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アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
台風や豪雨で2週間水没。東京でも大水害は必ず起こる
先日、連続して水害からの避難のワークショップを実施しました。これだけ、台風や水害が各地で起こっている昨今です。水害について対策をとらないなんてありえない、そんな想いがじわじわ広がっているのを感じます。 でも、その反面、「隣の街は被害にあったけど、やっぱりうちは大丈夫だった!」「山に守られている!」「東京は台風に強い」と、対策ではない安全信仰を深めている人が地域で逆に増えたなんていうお話も伝わってきます。みなさんのまわりの方はどちらのタイプでしょうか?
2018/10/12
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企業の不正対策、制度先行で運用不十分
企業のM&A支援やフォレンジックサービスを手掛けるデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社は、上場企業内で起こる不正の実態、予防策や発生対応の状況をアンケート調査した「企業の不正リスク調査白書」を発表。3日、東京都内で記者発表会を開いた。ポリシー制定や内部通報制度など制度導入する企業の割合は高まっているものの、実際の通報件数は極めて少なく、運用面に課題があることが明らかになった。
2018/10/11
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ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
さらに進化したデジタルタイマー付き止血帯について
2018年6月9日、東海道新幹線「のぞみ」東京発新大阪行きの最終便で、愛知県在住の無職、小島一朗容疑者(22)が乗客にナタなどを振るって、男性1人が死亡。女性2人が重傷を負うという衝撃的な事件が起こった。 この事件を受けて、JR各社では警察官や警備員による駅や車内の巡回を強化しており、9月4日のJR東日本ニュースによると、今後は催涙スプレーや耐刃の手袋、ベストなどの車内への常備や、止血パッド、ゴム手袋などの医療器具の拡充も検討中との公式発表があった。
2018/10/11
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AIブームとリスクのあれこれ
第4回:証拠映像ですら「証拠」と見なされなくなる時代
昔、国会の証人喚問で都合の悪いことを聞かれたある実業家が、「記憶にございません」を連発して流行語になりました。あれから40年以上を経た今日、依然として「記憶にございません」でその場をしのごうとする人々がいることは、なんとも残念なことです。こういう問題こそ、AIで何とかならないものでしょうか。どんなにうそをついても、あるいは電子的にやり取りしたり、テキストで保存したものを消去したつもりでも、AIを駆使すれば、時間をさかのぼって悪事の痕跡をやすやすと暴き出すことができるかもしれません(これはあくまで筆者の希望的観測ですが)。
2018/10/11
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【第1回】平成30年の相次ぐ災害から見えたもの
6月18日朝8時前に発生した震度6弱の地震は、大阪市民には「根耳に水」状態の大パニックを起こした。私も大阪市民なので、南海トラフが動いたと思ったが、揺れが十数秒だったので、今後は上町断層だと思い、「ついに来たか」いう心境だった。
2018/10/10
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台風時、雨が降り始めてからの避難情報では遅すぎる
8月25日頃にマーシャル諸島近海で発生した低気圧は28日9時、南鳥島の近海で台風となり、チェービー(Jebi)と命名された。8月に発生した台風の数は9個となり、1951年の統計開始以来2番目に多い数である。台風21号は速いペースで発達し31日9時には猛烈な勢力に達した。台風は北西に進み、その後北向きに進路を変え、9月4日正午頃に非常に強い勢力で徳島県南部に上陸した。上陸時の中心気圧は950hPa、最大風速は45m/sで、高知県室戸市室戸岬では最大風速48.2m/s、最大瞬間風速55.3m/s、大阪府田尻町関空島(関西国際空港)では最大風速46.5m/s、 最大瞬間風速58.1m/sとなるなど四国地方や近畿地方では猛烈な風を観測し、観測史上第1位となったところがあった。
2018/10/09
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【特集】北海道胆振東部地震と相次ぐ台風
9月6日に発生した最大震度7の北海道胆振東部地震は、大規模な土砂崩れや液状化現象のほか、北海道全体の停電まで引き起こしました。台風21号では関西空港が浸水し連絡橋が破損。相次ぐ台風で東海や関西、沖縄では長期間の停電も発生しています。2つの災害から、企業が学ぶべきことを検証します(写真はイメージです)。
2018/10/09
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安心、それが最大の敵だ
軍部に屈しなかった<気象学の父>岡田武松
不世出の気象学者岡田武松(おかだ たけまつ、1879~1956)は、その生涯のすべてを気象研究と気象事業の発展さらには後進の育成に燃焼させた。太平洋戦争の無残な現実が生々しく残る昭和24年(1949)、鈴木大拙、津田左右吉、志賀直哉らとともに文化勲章を受賞した。昭和26年(1951)には創設の第1回文化功労章顕彰にあたって、文化面で日本が世界に誇り得る研究者として、日本初のノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹らとともにその栄誉に輝いた。岡田の気象研究、気象観測事業等での先駆的な不屈の精神を讃えたのである。(以下、「岡田武松伝」(須田瀧雄)、「寸描 岡田武松博士」(馬渡巌)より適宜引用する)
2018/10/09
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北海道被災農家、自宅敷地で仮住まい
北海道千歳市に本社を置く住宅会社・アーキビジョン21は、9月6日に起きた北海道胆振東部地震で自宅建物が被災した世帯を対象に、同社の移動式木造住宅「スマートモデューロ」100台を有償で貸し出すサービスを1日から始めた。地元に多い農家や酪農家など被災で自宅に住めない世帯にも、自宅敷地内に仮住まいを提供できる。貸出期間は最長2年。家賃は月7万〜11.1万円。
2018/10/09
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五輪中のホテル不足、周辺エリアで吸収可能
2年後に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック。開催地の懸念材料のひとつが、宿泊施設不足だ。訪日外国人増加をめざす観光政策もあり、国内では大都市圏を中心に宿泊施設の新設計画が着々と進行している。だがオリンピック期間中の3週間余りは東京オリンピック・パラリンピックがすでに関係者向けに4万6000室を確保しており、一時的に供給不足が起こる可能性が高い。みずほ総合研究所では、2020年のホテル需給予測のレポートを定期的に発表し、動向を注視している。調査を担当する同所・主任エコノミストの宮嶋貴之氏に聞いた。
2018/10/05
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豪雨の中、要支援者や地域住民の安全を確保
7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県で、河川の洪水や土砂災害に備えて、早くから防災活動に取り組んできた社会福祉法人がある。7月豪雨では、大きな被害にこそ遭わなかったが、防災マニュアルに基づき、降雨量や河川の水位、ダムの放水量などをこまめにチェックし、早期に低層階にいる入所者を高層階に避難させ、また、地域住民や高齢者・障害者も受け入れるなどの対応をした。
2018/10/05
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大統領選でブラジルに混乱のリスク
有限責任監査法人トーマツは4日、「グローバルビジネス記者勉強会」を開催。ディレクターの茂木寿氏は、日系企業に影響を及ぼすリスク動向について解説した、地震・台風・豪雨など自然災害によって起こる長期間の停電リスク、7日に行われるブラジル大統領選挙を挙げた。
2018/10/05
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ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
若手職員の教育と消防のパワーハラスメントについて
今年の4月、総務省消防庁は消防本部における具体的なハラスメント等への対応策として、「消防庁ハラスメント等対応策」のページを特設した。大変内容が濃く、すぐに取り組めるように工夫した、直接的な対策を盛り込んでパンフレットなどを作製した。
2018/10/04
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女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
実家の屋根が吹き飛ばされました!
台風で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます!わたしの身近でも被害が起こってしまいました!前回21号の時は、京都にある夫の実家で義母が車から降りた瞬間、ドアが強風にあおられて門に激突。車のドアに傷がついてしまったという被害でした!
2018/10/04
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製薬会社の営業活動、適切か監督支援
有限責任監査法人トーマツとデロイト トーマツ リスクサービス(以下DTRS)は3日、新たに製薬会社向けの支援サービスを開始すると発表した。厚生労働省が9月25日に公表した「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」への対応サービスで、医薬品の情報提供資材の作成や営業活動において不適切な行動がないよう、専門チームによる助言など支援を行いコンプライアンスリスクの低減を図る。
2018/10/03
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第57回:学際的なレジリエンスの研究を推進するために何が必要なのか?
本連載ではこれまでに、レジリエンスの概念や定義に関する論文をいくつか紹介させていただいたが、今回もそのような類の論文であり、スウェーデンのルンド大学にあるサステイナビリティ研究センター(注1)のLennart Olsson教授を中心とするメンバーが2015年に発表したものである(注2)。
2018/10/02
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防災オヤジーズくま隊長の「知らないとキケンな知識」
第3回 消火器で火災は消せません!
初期消火といえばまず身近にある消火器ですね。しかし、消火器ではなかなか火が消せないんです。消火器で消火できる火災はほんとうに初期の、初期のものだけです。それでも、その場で消さないとたちまち火が大きくなってしまう。ですから、初動が極めて重要になるのです。
2018/10/02
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葛西優香の23区防災ぶらり散歩
第5回【港区】いざという時に助け合える関係性で生活に安心を(下)
港区は、人口24万3639人(2018年1月1日現在)の内、6階以上かつ50戸以上の共同住宅、いわゆる高層住宅は約700棟に上り、約10万世帯が居住しています。「在宅避難」が原則の中、居住者はマンション内で自らの力で災害時を乗り越える対策を取らなければなりません。今回は区内で懸命に活動を続ける2棟のマンションにお邪魔してまいりました。
2018/10/01
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安心、それが最大の敵だ
「黎明の鐘」となれ!~<日本マラソンの父>金栗四三と恩師・嘉納治五郎~
2年後に東京オリンピック大会を控えて、戦前オリンピック大会初出場をはたした金栗四三(かなぐり しぞう、1891~1983)を語りたい。同時に師・嘉納治五郎との師弟愛にも触れたい。(金栗四三には、「かなくり しそう」との呼び方もある)。金栗を知らない読者も少なくないのではと考え、その功績を略記する。彼は近代日本を代表する名マラソン選手で、師範学校教師、熊本県初代教育委員長など公職を歴任した。箱根駅伝の実現に尽力し、日本に高地トレーニングを導入した。日本マラソン界の発展に大きく寄与するなど、日本の「マラソンの父」と称される(全国マラソン連盟会長、日本陸上競技連盟顧問でもあった)。
2018/10/01
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都水道局、五輪向けテロ対策本格化
水を約1300万人の都民がいる首都に供給する東京都水道局。2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、テロ対策を進めていく中で情報の公開を絞っているという。同局の取り組みを取材した。
2018/10/01
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【10月23日開催セミナー】新・帰宅困難者対策 本当に社員の帰宅を抑制できますか⁉
2018/10/01
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アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
一部損壊だと支援なし?「り災証明一本主義」の弊害と「災害ケースマネジメント」を考える
今回は災害ケースマネジメントのお話です。災害ケースマネジメントという言葉を聞かれたことはありますか? 以下の話の内容は、岡山で一緒に講演させていただいた時に弁護士の津久井進先生からお聞きした内容が元になっていますので、スライドも随時使用させていただいています。
2018/09/28
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セキュリティ文化の醸成と意識の高度化 ~2020年に向けて私たちにできること~
私たちの周りのセキュリティ「モノ」(2)ボラード
8月の連載から私たちの周りにあるセキュリティ「モノ」についてお話をしています。今月はボラードについて説明します。
2018/09/28
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防災科研とLINE、情報活用で協定
防災科学技術研究所とLINEは26日、インターネットやAI(人工知能)技術を活用した防災・減災に関する連携協力で協定を締結した。防災科研が中心になって整備する「府省庁連携防災情報共有システム(SIP4D)」と通信アプリの「LINE」を連携。設置される防災アカウントを通じた災害情報の配信のほか、被災者から情報収集やAIを用いた質問への応答などを行う。
2018/09/27