安全衛生
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黄熱、流行地域渡航前にワクチンを
黄熱は、黄熱ウイルスの感染によって引き起こされる疾病です。黄熱ウイルスは、熱帯・亜熱帯の森林で生息するサルと蚊の間で、長い年月に渡り感染サイクルが維持されてきました。その感染サイクルの中に人が入り込んでしまったために、ウイルスを保有する蚊によって媒介される感染病です。
2019/09/06
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駐在員と現地スタッフの待遇の格差
日本からやってくる駐在員の中には「初めての海外勤務が中国」という人も少なくありません。
2019/09/06
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匿名での告発には全体への注意喚起を
ここは、都心にある100名ほどの中小企業。主に歯科医院にいろいろな材料を販売する卸売業です。ある朝、社長のMさんが出社すると、デスクの中に見慣れない封筒が…。不審に思いながら開封すると、それは従業員からの悲痛な叫びでした。
2019/09/04
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夏に流行、手足口病とヘルパンギーナ
手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)は、毎年夏に流行する小児が多くかかるウイルスが原因の感染症です。今回は、この中の手足口病とヘルパンギーナを取り上げます。
2019/08/30
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第12回:「基本方針」の3つの要素と書き方
基本的にBCPは法律で規定されている文書ではないので、「この様式を使わなければBCPとして認められない」ということはない。フォーマットや書式は自由なのだが、一定の基準というか必要条件を満たしていないと、BCPとして使いにくいことは否定できない。筆者はこれまで、さまざまな会社のBCPを拝見してきた。中には奮闘努力した軌跡が読み取れるとても立派なBCPなのに、次のようないくつか残念な点が目についたものもあった。
2019/08/29
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真夏のロッキンフェスから学ぶ危機管理
ここのところまたゲリラ豪雨が多いですね。皆さん気象レーダーアプリは入れてますか? 私はそれで突然の雨に降られビショビショになって帰るということがなくなりました! かなり助かってるのでおススメです。ちょっくら試してみてください。
2019/08/22
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あまり知られていないエボラ出血熱(後編)
前回はエボラ出血熱の、主にアフリカにおける流行の歴史を紹介しました。今回は主にエボラウイルスの特徴について掘り下げます。
2019/08/20
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夏に電車が停電したら、煙突効果を利用
まだまだ暑い日が続きます。連日37度越えの地域があるなんてひどすぎますね。そんな中、停電により、エアコンの切れた車内で熱中症となった乗客が緊急搬送されたニュースがありました。
2019/08/09
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あまり知られていないエボラ出血熱(前編)
コンゴ民主共和国(旧ザイール、以下コンゴ)から帰国した埼玉県の70代女性のエボラ出血熱感染が疑われ、結果は陰性でしたが注目を集めました。エボラ出血熱は、アフリカで認められるエボラウイルスによる感染病です。感染症新法では一類感染症に分類される、死亡率の極めて高い、日本国内には存在しない最も危険度の高い疾病の一つです。エボラ出血熱患者全てに出血症状が認められるわけではないため、国際的にはエボラウイルス病と呼称されています。
2019/08/08
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第11回:BCPの文書の成り立ちについて
「計画書」と名前のつく社内文書は多々あるが、BCP(事業継続計画)というドキュメントは、他の社内文書に比べて今ひとつ形が捉えにくいと感じている人も少なくない。例えば○○製品開発計画とか○○プロジェクト計画書といったものは、アイデンティティがはっきりしている。しかしBCPは、一見すると規定文や指示書のようでもあるし、防災マニュアルや業務手順書のようでもある。
2019/08/01
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第75回:BCMの関係者が考える組織のレジリエンス
BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCI(注1)は、組織のレジリエンスに関するアンケート調査の結果を『Organizational resilience: Perspectives from the industry』という報告書として2019年7月に発表した。アンケート回答者の多くがBCI会員(つまりBCM関係者)だと思われることから、この調査結果はあくまでもBCM関係者が組織のレジリエンスをどのようにとらえているかを表すものと考えるべきであろう。
2019/07/30
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ジカ熱、小頭症など胎児に悪影響
ジカ熱は、ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染病です。ジカウイルスは、元々野生動物(主にサルと考えられています)と蚊の間で感染サイクルができているのではないかと考えられています。ジカ熱の症状はデング熱に類似しますが、より軽症といわれています。ジカウイルス感染症は、2016年2月5日に感染症新法で四類感染症に指定されました。ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症に病型で分類されています。
2019/07/29
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水害後の子どもの清掃、NGのワケ
日本だけでなく世界中で水害や洪水の話題が絶えませんね。
2019/07/26
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風疹、予防接種が唯一の対策
2018年後半から風疹(ふうしん)の報告が増加しています。患者の多くは予防接種を受ける機会がなかった20代後半〜50代までの男性です。風疹は微熱、紅斑性班状丘疹、全身のリンパ節腫脹(しゅちょう)などの症状を特徴とする比較的穏やかな疾患ですが、妊娠中に罹患(りかん)すると胎児に先天性風疹症候群を起こすことがあります。
2019/07/24
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第10回:BCP策定会議の立ち上げと実施要件
今回よりBCPを策定するための具体的なステップと必要条件などについて考えていこう。まず唐突ではあるが、決して望ましいとは言えないBCPの作り方から指摘しておきたい。それは「最初から最後まで自己完結的に作る」というアプローチである。
2019/07/18
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国内でも増加するデング熱、デング出血熱
ネッタイシマカとヒトスジシマカ(図1)という人の住環境に生息するヤブカ属の蚊によって媒介されるデングウイルスによる感染病がデング熱とデング出血熱です。感染症新法では4類感染症に分類され、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る義務があります。デングウイルスの感染サイクルは、蚊と人の間でのみ形成されています。近縁のウイルスに日本脳炎ウイルスがあるのですが、人と蚊の間に豚というウイルスの増幅動物が介在する日本脳炎ウイルスとは違う感染サイクルをとっています。2014年8月に東京代々木公園で感染したと考えられるデング熱の発生が突然起き、他の公園でも発生が続き、大きな騒ぎになったことが思い出されます。
2019/07/17
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利根川東遷論、背景に足尾銅山鉱毒
私は河川の文化や洪水史に関心を抱くものとして、全国の主要河川は踏破したと考えているが、郷里の大河である利根川には今なお強い関心と愛着を持ち続けている。利根川は関東平野のほぼ中央部を南東へ流れ銚子市で太平洋に注ぐ。長さ322キロ。その流域は1都5県にまたがり、流域面積は1万6840平方キロで日本最大である。
2019/07/16
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消防職員の副業について
「消防組織の7S」など、消防の現状と課題や将来の見通しについてグループワークを行った。
2019/07/05
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第9回:BCP策定のステップを確認する
「BCPはいろいろな作り方があって、どれを参考にすればよいかよく分からない」。時々このような声を聞くことがある。一般に中小企業向けBCPの具体的な考え方や作り方を知ろうとしたら、まずは次のような情報源やノウハウを参考にすることになるだろう。
2019/07/04
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緊急事態に遭遇(2)病気の単語
自分が緊急事態に巻き込まれたら…という観点で、今月は言葉の重要性についてお話します。先月に引き続き、私の経験からの学びです。
2019/06/26
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免疫低下者に危害を与えるMAC
結核菌に代表される抗酸菌群には、100を超える種類がありますが、今回は、非定型的抗酸菌と呼ばれる菌種の中から特にエイズ患者など免疫力の低下した人に高い確率で危害を与えるミコバクテリウム・アビウム・コンプレックス(MAC)菌について説明します。実際、MACは、エイズ患者から特に高率に分離されます。
2019/06/24
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断れない立場の部下へのアルハラに注意
「おーい、じゃ、今夜軽く行くか!」部長の大声に追従するように、メンバーが「いいですねー、行きましょう!」と答える。黙っていると「B君も行くよなっ」ということになり、いつも断れないのです。
2019/06/19
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麻疹は大人にとっての重大な脅威
本連載企画の第1回は、最近あちこちで話に上る麻疹について解説をしたいと思います。麻疹は全身性のウイルス性疾患で、感染力が非常に高い疾病です。さらに急性脳症を起こしたり、亜急性硬化性全脳症という死亡することがある重篤な脳炎を起こすこともあります。
2019/06/18
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情報が乏しい牛型結核菌感染
これまで2回にわたって紹介してきた結核は、人だけでなく、牛などの家畜やシカなどの野生動物および犬などの伴侶動物にも起きる人獣共通感染症の一つです。一方、分類学的に結核菌に酷似する牛型結核菌の感染による牛型結核も、人に対して重要性の高い感染病と考えられるので、今回取り上げることにしました。なお、結核の生ワクチンであるBCGは、牛型結核菌です。
2019/06/14
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ペット防災、いざという時の同行避難
5月11日、神奈川県横浜市神奈川区の市民防災センターにおいて「防災ギャザリング」というイベントに「ペットの救急法とペット防災」ブースを出させていただいた。
2019/06/06
