プロポ(左下)とアンテナ・モジュール(右下)がケーブルでつながっている

ブルーイノベーションは11日、同社が提供する保護フレームで覆われた球体ドローンの飛行範囲を広げる無線通信拡張ユニット「RANGE EXTENDER(レンジ エクステンダー)」を4月から発売すると発表した。煙突や下水道管など人による作業が危険な狭小空間で、ドローンを飛ばす範囲を広げることができる。

ドローン操作に使うプロポに20mのケーブルを用いて電波を出すアンテナ・モジュールをつなぐ。下水道管であれば、操縦者が地上にいて、アンテナ・モジュールを管内に垂らすことで、ドローンによって広い範囲で下水道管内の点検を行うことができる。煙突内ならアンテナ・モジュールから150m程度先のドローンまで操作を行うことが可能で、内部に金属が多くても通信障害はないという。価格はプロポ付きで100万円前後を予定。下水道や煙突のほか、ダクトやボイラーなどでの作業需要を見込んでいるという。

球体ドローン「ELIOS」を手にするブルーイノベーションの熊田社長(左)とフライアビリティのテボスCEO

ブルーイノベーションはスイスのフライアビリティ社と業務提携し、同社の球体ドローン「ELIOS(エリオス)」の日本での独占販売契約を行っている。ブルーイノベーションの熊田貴之社長は11日に東京都文京区の同社で行われた記者発表会で、「今後は物流などでもドローンを活用のため、ドローンポートや運行管理などの整備を進める」とした。また「BIパートナー」という同社の製品・サービスの販売パートナーを募集していく。

フライアビリティのパトリック・テボス共同創業者兼CEOは、「創業のきっかけは2011年の福島第一原発事故。危険な作業をロボットで代替したいと考えていた」と説明。ELIOSによる作業の安全性やコスト削減について説明した。

■ニュースリリースはこちら
https://www.blue-i.co.jp/news/1800/(RANGE EXTENER)
https://www.blue-i.co.jp/news/1797/(BIパートナー)

(了)

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リスク対策.com:斯波 祐介