2025/03/12
防災・危機管理ニュース
東北大の吉田和哉教授らは12日、月面探査や拠点構築時の土木作業などを担うAI(人工知能)ロボットの試作機を発表した。同日午後に行われた公開実験では、ロボットが自分で部品を取り付けて形を変える様子などが披露された。2030年までに月面での実証実験を目指すとしている。
AIロボットは、政府の大型研究開発計画「ムーンショット型研究開発制度」の一環で開発された。車輪やロボットアームなど複数の部品を月面に送り込み、現地でロボットが自らを組み立てることができるのが特徴。作業や環境に応じて変形して動作もできる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス(相模原市中央区)内の月面の砂地を模した「探査フィールド」で行われた公開実験では、ロボットが自ら車輪を取り付けて動かしたり、ソリのような装置を認識してけん引したりする様子が実演された。
AIロボットは大阪・関西万博で8月6~11日まで展示される予定。
〔写真説明〕ソリのような装置を認識してけん引する東北大などが開発中の月面探査用AI(人工知能)ロボット=12日午後、相模原市中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

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