2025/03/26
防災・危機管理ニュース
JR西日本などは26日、和歌山県有田市の紀勢線初島駅で、壁などの外形部材を3Dプリンター技術で作成した駅舎の建設作業を行った。3Dプリンターを使って鉄道駅舎を造るのは世界初といい、内装工事などを行った上で7月からの利用開始を目指す。
駅舎は壁や屋根などのパーツ計4点で構成。パーツは住宅メーカー「セレンディクス」(兵庫県西宮市)が造ったもので、3Dプリンターでモルタルを使って型枠を造形し、空洞部分に鉄筋を入れてコンクリートを詰めた。耐震性は鉄筋コンクリート造りの住宅と変わらないという。
駅舎の高さは約2.6メートルで、広さは10平方メートルほど。JR西によると、今回の組み立て作業は終電後に行い、約2時間半で終了。従来の建設方法と比べ大幅に工期を短縮できた。費用も、鉄筋コンクリートで新設した駅舎と比べ半分で済む見込み。今後、他の駅舎の建て替えへの活用も検討するという。
〔写真説明〕3Dプリンター技術を使ったパーツで組み立てられた鉄道駅舎=26日午前、和歌山県有田市
〔写真説明〕3Dプリンター技術を使ったパーツで組み立てられる鉄道駅舎=26日午前、和歌山県有田市
〔写真説明〕3Dプリンター技術を使ったパーツで組み立てられる鉄道駅舎(手前)=26日午前、和歌山県有田市
(ニュース提供元:時事通信社)



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