2025/03/27
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】米ユニバーサル・ミュージック・グループなどのレコード会社が、米新興企業アンソロピックによる生成AI(人工知能)の学習での歌詞の無断使用を禁じるよう求めた訴訟で、米カリフォルニア州の連邦地裁は25日、原告の仮差し止めの訴えを退けた。回復不可能な損害の立証が不十分だったと判断した。
地裁判事は、新技術に使った著作物の無断使用が権利侵害に当たるかは「未解決」とし、判断を持ち越した。多くのAI開発企業が音楽や絵画などの無断使用で裁判に直面しているが、調査などの目的であれば侵害とは判断されない「フェアユース(公正利用)」と主張し、議論になっている。
原告はアンソロピックが生成AI「クロード」で、米人気歌手テイラー・スウィフトさんの歌詞など少なくとも500件の権利を侵害したと主張。歌詞の使用料が下がるなどの悪影響を及ぼすと訴えた。ただ、損害の急迫性などを示す証拠を提示していないと判断された。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方