2025/03/28
防災・危機管理ニュース
【バンコク時事】ミャンマーやタイを襲った28日の大規模地震で、バンコクでは建築中の高層ビルが一瞬で崩壊した。国軍と抵抗勢力の内戦下にあるミャンマーでも多数の死傷者が出ているとみられ、混乱に拍車が掛かっている。
バンコク当局によると、地震発生直後、建設中だった33階建ての政府庁舎が崩れた。SNSには、土煙が上がり、作業員らが逃げる様子を捉えた動画が投稿された。約80人ががれきの中に捕らわれているとみられ、チャチャート・バンコク都知事は「地震による被害で最も深刻なものだ」と沈痛な表情で語った。
SNS上には、別の施設の高層階からプールのものとみられる水があふれている動画もあった。中心部の商業地区などでは、ビル内にいた大勢の人が外に逃れ、一時騒然とした雰囲気となった。バンコクでは近年、地震で強い揺れは起きておらず、20代の女性会社員は「怖かった。荷物を全部持ってすぐに避難した」と話した。
ミャンマーでも、独立系メディアが建物の崩壊や死傷者の発生を報道。国軍の報道官は「ネピドーやマンダレー、ザガインの病院は負傷者でいっぱいだ。市民らは献血をしてほしい」と訴えた。国軍は、トップのミンアウンフライン総司令官が負傷者を治療中の施設やひび割れた道路を視察している様子も公開し、迅速な対応をアピールした。
〔写真説明〕28日、バンコクで、地震によって倒壊した建築中の建物から救助される負傷者(AFP時事)
〔写真説明〕28日、タイの首都バンコクで、地震発生後にショッピングモール周辺に集まった人々(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


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