【ワシントン時事】トランプ米政権は22日、対立が続いている名門私大ハーバード大の外国人留学生の受け入れプログラムの認可を取り消すと発表した。国土安全保障省は声明で、「キャンパス内での暴力や反ユダヤ主義を助長し、中国共産党と協力した責任を問いただしている」と説明した。
 ハーバード大は現在、約6800人の留学生を受け入れている。政権による留学生プログラムの剥奪で、同大は今後、外国人学生を入学させることができなくなるほか、在学中の外国人は転校しなければ、在留資格を失う。日本人留学生への影響も避けられない見通し。
 ハーバード大はこれまで、反ユダヤ主義への対応などを理由とした政権による大学への過剰介入を拒否してきた。今回の発表を受けて「大学の多様性と豊かさを支える140カ国以上からの外国人学生と研究者を受け入れ続けるよう全力で取り組む」と主張。「この報復はハーバード大のコミュニティーとわが国に深刻な損害をもたらす脅威だ」と批判した。 
〔写真説明〕米ハーバード大=4月15日、東部マサチューセッツ州ケンブリッジ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)