神戸市の総合公園で2023年、ハロウィーンイベント用に設置されていた看板が倒れ、当時小学3年だった女児が重傷を負った事故で、兵庫県警が業務上過失傷害容疑で、会場設営を担当したイベント運営会社の現場責任者を書類送検したことが23日、捜査関係者への取材で分かった。送検は20日付。
 事故は23年10月29日、神戸市北区の総合公園「しあわせの村」で発生。ステージ上に設置されていた横約5.4メートル、高さ約2.4メートル、重さ約100キロの看板が倒れ、付近を歩いていた女児に当たった。
 捜査関係者らによると、当時、現場では強風が吹いていたのに、現場責任者は看板に十分な重りを付けるなどの対策を怠り、女児に左足のすねを骨折する重傷を負わせた疑いが持たれている。
 看板には、現場に当初用意されていた重りの半分程度しか付けられていなかったという。
 気象庁ホームページによると、この日は神戸市で最大瞬間風速14.5メートルの風を記録していた。 

(ニュース提供元:時事通信社)