自分が緊急事態に巻き込まれたら…という観点で、今月は言葉の重要性についてお話します。先月に引き続き、私の経験からの学びです。

来年の東京オリンピック・パラリンピックでは、一般の方々も外国人と話す機会が増えるでしょう。特に、ボランティアに申し込まれた方々にはぜひ読んでいただきたいと思います。

突然の胃痛

私は大学卒業後、犯罪法学を学ぶためにアメリカへ渡りました。アメリカでの生活に慣れてきたある日の夜、突然胃痛に襲われました。キリキリと刺すように痛い…。日本から持参してきた薬箱を初めて開けて胃薬を飲み、朝までなんとかがまんしようと思いました。しかし、痛みは増すばかり。どうしてもがまんできずに、夜中に大学内の病院へ向かいました。

初診だったので、いろいろ聞かれました。もちろん英語です。  
いつから痛いのか?
どのように痛いのか?
何を食べたのか、飲んだのか?
何か薬を飲んだのか?   
などなど。

急に痛み出したことと、前日に食べたものと飲んだものは伝えることができました。ですが、どう痛いのかと日本から持参してきた漢方薬については、どのように説明すればよいのかわかりませんでした。

「キリキリ痛む」とは英語で何というのか?
「漢方薬」とは英語で何というのか?

夜中に救急で病院へ行ったのですから、辞書の準備をしていけるほど冷静だったわけはありません。また今のようにスマホを持っていて、簡単に単語を調べられるような時代でもありませんでした。キリキリの説明を考えているうちにさらに胃が痛くなり、心配そうにしているドクターを前に「キリキリ」をただただ連呼していました。ドクターも「Kiri Kiri, Kiri Kiri, OK, OK」と言うしかない状況に…。まぁ、胃痛であることは伝えていたので、最後は無事に(?)処置をしてもらい、朝には胃痛もおさまりました。

ログイン

この記事は会員限定です。続きは、「リスク対策.com」に会員登録(無料)されている方がご覧いただけます。まだご登録されていない方は、会員登録をお願いいたします。ご登録済みの方は、ご登録時に入力されたメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

» 新規会員登録(無料)はこちらから

» パスワードをお忘れの方