米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は3日、2022年2月に始まったウクライナ侵攻でロシア軍の兵士最大25万人が死亡したとの推計を発表した。軍事作戦に伴うロシア兵の死者としては、旧ソ連時代を含めて第2次大戦後最多。負傷者も加えた人的被害は95万人以上とみられる。
 ウクライナ側の死者数は最大10万人。負傷者を含む人的被害は40万人に達している。
 推計は英国防省が公表するデータなどに基づく。ロシア側の死者は年を追うごとに増えており、旧ソ連によるアフガニスタン侵攻(1979~89年)の1万5000人より圧倒的に多い。アフガン侵攻は国力の疲弊を招き、ソ連崩壊の一因になったとされる。 
〔写真説明〕ロシア・トゥーラ州のボゴロジツクにある墓地で行われた戦死したロシア兵の葬儀=2023年3月(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)