鹿児島県十島村のトカラ列島・小宝島付近では21日明け方から地震活動が活発になり、体に感じる震度1以上の地震は約1週間経過した27日午後までに490回を超えた。最も大きな揺れは震度4で6回発生。26日午後以降は減少傾向にあるが、福岡管区気象台は「このまま低調になるか分からない。当分の間、強い揺れを伴う地震に注意してほしい」と呼び掛けている。
 九州やトカラ列島がある陸側プレートの下には南東側からフィリピン海プレートがゆっくり沈み込み続けており、陸側プレート内部にさまざまな力が働いている。小宝島付近は群発地震が時々発生することで知られ、近年では2021年12月と23年9月に震度1以上がそれぞれ308回、346回発生。最大震度は5強と4だった。
 今回はそれらを上回るペースだったが、26日午後から減少した。ただ、再び活発になる可能性もある。地震の規模(マグニチュード=M)が最も大きかったのは22日と24日に観測したM5.1(震度4)で、津波は起きなかったが、もっと大きな地震になれば津波を伴う恐れもあるという。 

(ニュース提供元:時事通信社)