企業と従業員を守るための知識とケーススタディー
【月刊BCPリーダーズ】7月号

複合災害への対応やリスク環境の変化からBCPが複雑化、マニュアル類も成熟してきています。とはいえ、社員が適切に行動し経営陣が素早く意思決定するには、マニュアルだけでは不十分。平時を含め、BCP事務局の司令塔的役割が求められるところです。

ただ、慢性的な人材不足のうえ扱う情報量が増大し、事務局の負荷は増す一方。実効性への不安も高まるなか、期待されるのがAIです。活用シーンの筆頭が訓練シナリオの作成で、特に設計が難しい状況付与型の訓練は、長く事務局の負担となってきました。その一連の作業を効率化し、品質も担保する手段として、AIの活用が始まっています。

 

今回は、訓練におけるAI技術開発の動きと実際の導入事例を紹介。また恒例の企業事例は、投資損失を防ぐだけでなく新たな価値創造へとつながる、経営戦略と連動した攻めのリスクマネジメントを取り上げます。