2025/07/09
防災・危機管理ニュース

ガートナージャパンは7月7日、国内のランサムウェア対策状況に関する調査結果を発表した。ランサムウェア感染の備えについて、「感染時の対応のマニュアル化」と回答した企業が36.5%と最も多く、「外部専門家との相談体制やリテーナー・サービスの事前契約」が34.0%、「インシデントの公的機関への届け出体制」が31.8%と続いた。

また感染時の身代金対応については、「支払いは行わない方針だがルール化していない」との回答が31.3%で最多。一方、「状況を踏まえて判断する方針でルール化はしている」(27.5%)、「状況を踏まえて判断するがルール化はしていない」(11.0%)、「決めていない」(8.3%)といった回答も多く、感染後に対応を検討する企業が相当数存在することが明らかになった。
同社は、ランサムウェア被害はデータの暗号化にとどまらず、奪ったデータの公開も迫る多重脅迫が一般的になっていると指摘。侵入経路と被害の全容を把握するための分析体制確立とランサムウェア感染に備えられるバックアップ対策の必要性を強調した。
なお、今回の調査は2025年2月、日本国内の従業員500人以上の組織のセキュリティ・リーダーを対象に実施された。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/07
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
-
-
-
-
-
カムチャツカ半島地震 津波対応振り返り【専門家】
7月30日、ロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波が日本列島に到達。広い範囲で津波警報が発表されました。突然の警報に戸惑った企業も多いのではないでしょうか。南海トラフ地震では、短時間でより大きな津波が襲います。教訓として残ったものは何か。企業の振り返りと専門家へのインタビューを通じ、津波対策の課題と改善点を探ります。
2025/09/24
-
-
カムチャツカ半島地震 津波対応振り返り【企業】
7月30日、ロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波が日本列島に到達。広い範囲で津波警報が発表されました。突然の警報に戸惑った企業も多いのではないでしょうか。南海トラフ地震では、短時間でより大きな津波が襲います。教訓として残ったものは何か。企業の振り返りと専門家へのインタビューを通じ、津波対策の課題と改善点を探ります。
2025/09/19
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方