【ニューヨーク時事】米南部テキサス州で発生した大規模洪水について、アボット州知事は8日、少なくとも161人の安否が依然として不明だと明らかにした。死者はこれまでに109人に上り、さらに増える恐れがある。
 アボット氏は記者会見で、家族や友人から行方不明者に関する情報が多く寄せられており「不明者は増える可能性が高い」と指摘。「全ての人が見つかるまで(捜索活動を)やめない」と強調した。
 ただ、洪水は発生から5日目となり、生存者の発見は厳しさを増している。他州や隣国メキシコからも応援隊が入って懸命の捜索が続いているが、米メディアによると最も大きな被害を受けたカー郡ではここ数日は生存者は見つかっていない。同郡ではキャンプに参加していた少女ら少なくとも30人の子どもを含む約90人が死亡した。 
〔写真説明〕8日、米南部テキサス州ハントで、大規模洪水の被害について記者会見を行うアボット州知事(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)