【ワシントン時事】トランプ米大統領は15日、ワシントン郊外の空軍基地で記者団の取材に応じ、輸入する医薬品・医薬品原料に対する追加関税の発動に関し「おそらく7月末になるだろう」との見通しを明らかにした。これまで税率が200%になる可能性を示していたが、この日は「まずは低い関税から始める」と語った。具体的な税率など詳細には触れなかった。
 医薬品に対する高関税には、戦略物資のサプライチェーン(供給網)を米国内に回帰させる狙いがある。判明している分野別関税の中では最も高い税率になりそうだ。トランプ氏は「製薬会社に1年ほどかけて準備を進めさせる」と指摘した上で、「非常に高い関税に引き上げていく」と警告した。 
〔写真説明〕米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で記者団の取材に応じるトランプ大統領(左)=15日(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)