赤沢亮正経済再生担当相は14日、福岡県庁で服部誠太郎知事と最低賃金を巡り意見交換した。赤沢氏は「中央の目安を上回る引き上げを実現するよう力添えをお願いしたい」と要請した。
 中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は、2025年度の最低賃金引き上げの目安を全国平均で過去最高の63円とするよう答申した。
 賃金向上担当相を兼ねる赤沢氏は、最低賃金に近い水準で働く労働者が福岡に25万人程度いると指摘。その上で「引き上げのけん引役となっていただきたい」と訴えた。目安を超えて引き上げた場合、「交付金の配分で配慮する」とも述べた。
 服部知事は「最低賃金の着実な引き上げは非常に重要だ」と述べる一方、「中小企業にとって大幅な引き上げは経営環境の悪化、雇用の抑制にもつながりかねない」として、中小企業支援の充実も不可欠との考えを示した。 
〔写真説明〕福岡県の服部誠太郎知事(左)と共に取材に応じた赤沢亮正経済再生担当相=14日午前、同県庁

(ニュース提供元:時事通信社)