2025/09/12
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は11日、イスラエルによるイスラム組織ハマス幹部を標的としたカタール攻撃について、イスラエルの名指しを避けた上で非難する報道声明を発表した。声明を出すには全15理事国の同意が必要。イスラエル擁護を続ける米国でさえも、友好国カタールへの攻撃に関しては不満を示した格好だ。
安保理は声明で「カタールの主権の支持」を表明。パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で仲介役を担ってきたカタールへの連帯を示し、緊張緩和の重要性を強調した。
安保理は声明発表後、緊急会合を開催した。カタールからムハンマド首相兼外相が出席し、イスラエルの攻撃は「平和の実現に取り組むあらゆる国への明確な脅威だ」と訴えた。ウッドワード英国連大使が「空爆が中東に平和をもたらすことはない」と述べ、フランスのボナフォン国連大使も「地域の安定を脅かし、容認できない」と語るなど、常任理事国からも批判が相次いだ。
一方で、米国のシェイ国連臨時代理大使は「空爆は米イスラエル両国の目標に資するものではない」と指摘したものの、「イスラエルによる人質を取り戻すための努力に疑問を呈することはできない」と述べるにとどめた。イスラエルのダノン国連大使は攻撃はハマスを狙ったものだと正当化し、「テロの指導者がどこに隠れようとわれわれは行動する」と主張した。
〔写真説明〕国連安全保障理事会の緊急会合で発言するカタールのムハンマド首相兼外相=11日、ニューヨーク(ロイター時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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