2025/09/16
防災・危機管理ニュース
国土交通省は16日、2025年の基準地価(7月1日時点)を公表した。景気の緩やかな回復により、全用途の平均は1.5%上昇。4年連続のプラスで、上昇率は前年の1.4%から拡大した。全国的な地価の上昇基調が続く中、東京、大阪、名古屋の三大都市圏と札幌、仙台、広島、福岡の主要4市を除いた「その他」の地方圏でも、住宅地が30年ぶりに下落から脱却し、横ばいに転じた。
用途別の全国平均は、住宅地で1.0%、商業地で2.8%上昇した。住宅地は、低金利でローンを組みやすい状況が続いているのに加え、リゾート地で別荘・移住需要が拡大したのが要因。商業地は、インバウンド(訪日客)が訪れる観光地や半導体メーカーの工場進出地域で顕著な伸びが目立つ。都心では外国人を含めたマンションへの投機需要があり、マンションとオフィスが混在する商業地で地価が押し上げられた。
三大都市圏全体は、住宅地、商業地とも上昇幅が前年より拡大した。地方圏のうち、主要4市全体は住宅地、商業地ともプラスだが、上昇幅は2年連続で縮小。「その他」は商業地で上昇幅が拡大した。
都道府県別に見ると、住宅地で上昇したのは20都府県で、前年より三つ増加。石川、長野、滋賀、宮崎の4県がプラスになった一方、北海道がプラスからマイナスに転じた。商業地で上昇したのは30都道府県で、二つ(長野、山口両県)増えた。
24年に発生した能登半島地震の被災地はマイナスが続くものの、インフラ整備や被災住宅の公費解体が進んだため、住宅地、商業地とも下落幅は縮小傾向にある。
全国で地価が最も高かったのは、住宅地が7年連続で「東京都港区赤坂1の14の11」。1平方メートル当たり643万円(前年556万円)だった。商業地は「東京都中央区銀座2の6の7」の明治屋銀座ビルが20年連続で最高となり、1平方メートル当たり4690万円(同4210万円)。
〔写真説明〕国土交通省が基準地価を公表し、商業地で最高価格地点となった明治屋銀座ビル=9日、東京都中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 地価
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方