【北京時事】中国で新型コロナウイルス流行初期の実態を発信し実刑判決を受けた元弁護士で市民記者の女性、張展氏(42)が19日、上海市の裁判所で、公共秩序騒乱罪で再び懲役4年の判決を受けたことが明らかになった。中国の人権問題を扱うサイト「維権網」が、22日までに伝えた。張氏は昨年5月に出所したばかりだった。
 張氏は、コロナ禍で封鎖された湖北省武漢市から混乱した医療現場の様子や遺族の声などを伝えた。だが、「虚偽情報」を拡散したとして2020年5月に拘束され、同12月に同罪で懲役4年の判決を受けた。
 同サイトによると、刑期を終えて出所後の24年8月、人権活動家を支援するため甘粛省に行った後、再び拘束された。 
〔写真説明〕中国・上海市の裁判所=19日(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)