【ニューデリー時事】アフガニスタンで米軍の主要拠点だったバグラム空軍基地をトランプ大統領が取り戻すと主張していることに関し、イスラム主義組織タリバンのフィトラト軍参謀長は21日、首都カブールでの演説で「アフガン領土を巡る交渉は1インチであっても不可能だ」と拒絶した。アフガンメディアが伝えた。
 また、タリバン暫定政権は同日声明を出し、第1次トランプ政権が2020年2月に結んだ和平合意でアフガンの領土保全や政治的独立を約束したことを思い出すべきだと指摘。「自らの約束を忠実に守る必要がある」とした。バグラム基地はこの合意を受け継いだバイデン前政権下でアフガン軍に明け渡された。 
〔写真説明〕アフガニスタン首都カブール北方のバグラム空軍基地を歩く米兵ら=2002年1月(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)