2025/09/23
防災・危機管理ニュース
金融庁の国際部門トップを務める三好敏之金融国際審議官はインタビューに応じ、金融規制を巡り、米国の動向を注視していく考えを示した。金融規制の分野で「米国が果たしてきた役割は大きい」とした上で、今後国際協調の枠組みから逸脱していけば、「規制の分断が起きる可能性があり、世界全体の金融セクターにとって望ましい結果をもたらさない」と警戒感をにじませた。
トランプ米政権は経済成長を重視し、銀行に対する資本規制の緩和を推進する立場を取る。気候変動対策にも消極的とされ、金融業界では揺り戻しが起きている。
三好氏は「実体経済に比べ、金融の世界では米国のプレゼンス(存在感)がまだまだ大きい」と説明。日本の中立的な立場を生かし、「米国や欧州連合(EU)との間を仲介する役割を果たし、国際的な議論に貢献していきたい」と語った。
国際的な資本規制「バーゼル3」を巡っては、日本国内の金融機関が2025年3月期までに最終適用した一方、英国などで実施が遅れている。三好氏は「決して喜ばしいことではない」と話し、「完全な形で実施されるよう働き掛けていく基本方針に変わりはない」とした。
資本市場で台頭する投資ファンドなどノンバンクについては、「銀行のように、必ずしも当局の厳格な規制・監督に服しているわけではない」と指摘。各国間でどのようなデータが必要なのか認識をすり合わせ、ノンバンクの情報を共有していくことが必要と訴えた。
〔写真説明〕インタビューに答える金融庁の三好敏之金融国際審議官=2日、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 金融規制
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/04/05
-
-
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方