国土交通省三重河川国道事務所は26日、記録的大雨で浸水被害を受けた三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」の電動式止水板について、3年半以上前から故障していたのに、必要な対応をせずに放置し、大量の雨水流入の一因になったと認めた。大吉雄人所長は「代替措置を含めた対応も行わなかった。おわびする」と陳謝した。
 同日、同パーキング復旧の在り方を検討する有識者委員会で明らかにした。被害を受けた車両274台の補償について今後、検討するという。
 同事務所によると、2021年12月、駐車場入り口の止水板3カ所のうち、2カ所が故障しているとの報告が駐車場の管理を委託する企業「TFI」からあった。22年1月、同事務所はTFIと協議したが、どちらが修理するかまとまらず、その後も話し合いをしていなかった。 
〔写真説明〕記録的大雨で冠水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」=16日(国土交通省三重河川国道事務所提供)

(ニュース提供元:時事通信社)