2025/09/29
防災・危機管理ニュース
東日本大震災の復興支援で福島県いわき市に派遣され、うつ病を発症したのは長時間労働などが原因だとして、元東京都渋谷区職員の男性(62)が地方公務員災害補償基金に公務外認定を取り消すよう求めた訴訟の控訴審判決が29日までに東京高裁であった。谷口豊裁判長は請求を棄却した一審判決を取り消し、公務災害と認めた。24日付。
判決によると、男性は2016年4月に同市に派遣され、家屋の固定資産税評価などに従事した。17年2月に同じ課で勤務する同僚が自殺し、3日後にうつ病と診断された。
一審東京地裁は、男性の直近1カ月間の時間外労働は100時間に満たないと判断。男性は同僚の自殺に責任を負う立場ではなく、強い精神的負荷とまでは言えないとした。
これに対し谷口裁判長は、行政端末への接続時刻を始業時間として計算すると、時間外労働が100時間を超えていたと認定。同僚の自殺も「一定の精神的負荷を与えるものだ」として、公務とうつ病の因果関係を認めた。
男性は29日に都内で記者会見し、「発症したら自己責任というのはおかしい。判決に感謝している」と話した。基金側は「判決内容を精査し、今後の対応を検討する」とコメントした。
〔写真説明〕東京高裁=東京都千代田区(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/12/05
-
競争と協業が同居するサプライチェーンリスクの適切な分配が全体の成長につながる
予期せぬ事態に備えた、サプライチェーン全体のリスクマネジメントが不可欠となっている。深刻な被害を与えるのは、地震や水害のような自然災害に限ったことではない。パンデミックやサイバー攻撃、そして国際政治の緊張もまた、物流の停滞や原材料不足を引き起こし、サプライチェーンに大きく影響する。名古屋市立大学教授の下野由貴氏によれば、協業によるサプライチェーン全体でのリスク分散が、各企業の成長につながるという。サプライチェーンにおけるリスクマネジメントはどうあるべきかを下野氏に聞いた。
2025/12/04
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/02
-
-
-
-
-
-
目指すゴールは防災デフォルトの社会
人口減少や少子高齢化で自治体の防災力が減衰、これを補うノウハウや技術に注目が集まっています。が、ソリューションこそ豊富になるも、実装は遅々として進みません。この課題に向き合うべく、NTT 東日本は今年4月、新たに「防災研究所」を設置しました。目指すゴールは防災を標準化した社会です。
2025/11/21







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方