2025/10/09
防災・危機管理ニュース
非常に強い台風22号は9日午前5時ごろに伊豆諸島・青ケ島(東京都青ケ島村)付近を通過し、北東へ進んだ。同諸島南部では線状降水帯が発生。気象庁は午前6時20分に八丈島(八丈町)に大雨特別警報を発表し、同町は5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を発令した。午前11時45分には伊豆諸島の大島(大島町)以外の7町村に8日から出されていた暴風特別警報が強風注意報に、波浪特別警報が警報に切り替えられた。
同庁の立原秀一予報課長は9日朝の記者会見で「台風の中心に近い発達した雨域が八丈島にかかり、災害の危険度が急激に上昇した」と説明した。
八丈島には記録的短時間大雨情報が相次いで出され、9日午前6時ごろまでの1時間雨量は92.0ミリを観測。同10時半までの12時間雨量は349.0ミリとなり、この地点の統計史上最多記録を更新した。同5時25分ごろには最大瞬間風速54.7メートルを観測した。
22号は午前11時、八丈島の東約180キロの海上を時速30キロで東北東へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートル。半径165キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、東側390キロ以内と西側330キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
一方、台風23号は11日から12日ごろに沖縄本島や奄美大島、九州南部に接近する恐れがある。その後、14日にかけては西・東日本の南方海上を北東へ進む見込み。
(ニュース提供元:時事通信社)
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