【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の国防省は10日、首都カブールを隣国パキスタンが空爆したと非難した。パキスタン軍はこれまで過激派掃討を目的に国境地帯を越境攻撃することはあったが、首都空爆が事実なら異例だ。
 カブールでは9日夜、2度の大きな爆発音が聞こえ、飛来するドローンが目撃された。東部パクティカ州でも空爆があったという。パキスタン軍がイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」指導者の殺害を狙ったとの一部報道もあるが、真偽は不明だ。
 パキスタン軍の担当者は10日の記者会見で「アフガン領土がTTPに利用されている。自国民を守るにはあらゆる手段を講じる」などと述べ、空爆について肯定も否定もしなかった。 

(ニュース提供元:時事通信社)