【ニューヨーク時事】米資産運用会社ブラックロック傘下の投資会社が率いる連合体は15日、米データセンター大手アラインド・データ・センターズを買収すると発表した。評価額は400億ドル(約6兆円)に上り、連合体には半導体大手エヌビディアやIT大手マイクロソフトなども参画。人工知能(AI)の成長期待が高まっていることを受け、データセンター分野への投資を加速させる。
 発表によると、資産運用大手マッコーリー・アセット・マネジメントのファンドからアラインドを取得する。南部テキサス州に本社を構える同社は、米国や南米で開発中の拠点も含めて70超のデータセンターを運営。買収は当局の承認などを経て、来年前半に完了する見込み。
 世界的に生成AIブームが巻き起こる中、計算処理やデータ解析などを担うデータセンターの需要が急速に拡大。各地で投資が活発化している。
 ブラックロックのフィンク最高経営責任者(CEO)は声明で、「AIの将来に勢いを与えるために必要なインフラを提供する目標を促進する」と買収の意義を強調した。 
〔写真説明〕米資産運用会社ブラックロックのロゴ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)