東南アジアや南アジアで11月末から続いた豪雨による被害が拡大している。インドネシア西部スマトラ島では洪水や土砂崩れが相次ぎ、国家災害対策庁によると12月1日までに604人の死亡が確認され、464人が行方不明となっている。被災地では道路や橋の寸断が続き、救助活動は難航している。
タイ南部では「300年に1度」とされる大規模な洪水が発生し、政府によると死者は170人に達した。約290万人が被災し、経済損失は甚大とみられる。
スリランカではサイクロン「ディトワ」が直撃し、当局は366人の死亡と367人の行方不明を発表。政府は国家非常事態を宣言し、国際社会に支援を要請している。こうした豪雨災害により、東南アジアと南アジアでの死者は12月1日現在で1100人を超えた。