【ワシントン時事】米南部バージニア州のヤンキン知事は23日、政府機関の一部閉鎖で連邦政府の給付金が停止する恐れがあるとして、低所得者らへの食料支援を継続するための非常事態宣言を発令した。発令は同州が初めてだが、今後他の州でも相次ぐ可能性がある。複数の米メディアが報じた。
 対象となるのは、全米で4100万人以上が利用する「フードスタンプ」と呼ばれる低所得者向け食料購入補助制度と、約700万人が無料で粉ミルクなどの提供を受ける女性・乳幼児・子どもプログラム。宣言の発令により、州の緊急資金を利用して事業を継続できるようになる。
 一方、西部カリフォルニア州のニューサム知事は22日、政府閉鎖の長期化を受け、食料支援活動に州兵を動員すると発表した。 
〔写真説明〕米バージニア州のヤンキン知事=10日、ワシントン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)